
将棋界の最高峰タイトルを争う第39期竜王戦七番勝負。防衛を目指す藤井聡太竜王に、勢い鋭い新鋭の服部慎一郎七段が挑戦する注目のシリーズにおいて、大きな山場となる第2局が静岡県三島市の三嶋大社を舞台にスタートします。
第1局は藤井聡太竜王が113手で快勝を収めて幸先の良いスタートを切りましたが、七番勝負は先に4勝を挙げたほうが頂点に立つ長丁場の戦いです。挑戦者の服部慎一郎七段にとっては、この第2局で勝利を収めて1勝1敗のタイに持ち込めるかどうかが、シリーズ全体の行方を左右する極めて重要な正念場となります。
本記事では、2026年10月22日から23日にかけて行われる第39期竜王戦第2局について、日程や放送・配信の視聴方法、対局の舞台となる三嶋大社にまつわるエピソード、両対局者の作戦や盤上の見どころ、さらには現地三島市で話題を集めている地域イベントや勝負めし企画まで、将棋ファンが知りたい情報を分かりやすく徹底的に掘り下げてお届けします!
第39期竜王戦第2局の開催概要と中継・視聴方法

まずは、第39期竜王戦第2局の基本的なスケジュールや対局規定、リアルタイムで熱戦を追うための放送・配信プラットフォームについて整理していきましょう。2日制のタイトル戦ならではのスケール感と緊張感を存分に味わうためのガイドです。
対局日程と持ち時間のルール
竜王戦第2局は、2日間にわたってじっくりと指し継がれる「2日制」で行われます。概要は以下の通りです。
- 対局日程:2026年10月22日(木)〜2026年10月23日(金)
- 対局開始時刻:各日 午前9時00分
- 対局場:静岡県三島市・三嶋大社
- 持ち時間:各8時間(計16時間)の2日制・計時方式はストップウォッチ方式
- 手番:服部慎一郎七段の先手番
持ち時間が各8時間という長丁場は、タイトル戦の中でも特に深い読みと強靭なスタミナが求められるルールです。1日目の夕方には、公平性を保つために一方の手番で指し手を紙に書いて封をする「封じ手」が行われ、2日目の朝にその手が開封されて対局が再開されます。
リアルタイム観戦!インターネット配信と棋譜中継情報
第39期竜王戦第2局は、現地での一般観覧は行われないものの、様々なメディアやプラットフォームを通じて全国どこからでもリアルタイムで観戦することができます。
- ABEMA(将棋チャンネル):対局開始から終局まで、映像と豪華解説陣によるリアルタイム生中継が行われます。臨場感ある対局室の様子やAIによる形勢判断、評価値を見ながら楽しみたい方に最適です。
- 読売オンライン:竜王戦を主催する読売新聞の公式サイトにて、棋譜速報や詳細な現地の写真レポート、解説コメントが随時更新されます。テキストでじっくり一手一手を追いたい方におすすめです。
- 日本将棋連盟モバイル:棋譜速報アプリにて、専門のプロ棋士による一手ごとの解説コメントとともに棋譜がリアルタイム更新されます。
通勤中や仕事の合間には棋譜速報テキストで進行を確認し、自宅ではABEMAの映像中継でじっくりと盤上の熱気に浸るなど、お好みのスタイルで応援することができます。
歴史ある名社「三嶋大社」が対局場に選ばれた背景と現地の熱気

竜王戦の大きな魅力の一つが、全国の名所旧跡や格式ある高級旅館・ホテルなどを巡る「全国行脚」です。第2局の舞台として選ばれたのは、伊豆国一宮として名高い静岡県三島市の「三嶋大社」です。
市制施行85周年記念事業としての開催
今回の三嶋大社対局は、三島市の市制施行85周年を記念する特別事業の一環として誘致されました。三嶋大社は源頼朝が源氏再興を祈願したことでも広く知られる由緒ある神社であり、勝負事の神様としても親しまれています。
2026年10月21日には、対局に先立って両棋士が三嶋大社を正式に参拝し、対局室の環境や照明、盤と駒の具合などを確認する「前日検分」が行われました。静寂に包まれた厳かな境内の空気感は、両雄の精神を研ぎ澄ませるのにふさわしい舞台設定となっています。
三島市民文化会館での大盤解説会と地元企画
三嶋大社の対局室内部は厳重に管理されており一般の立ち入りはできませんが、三島市内ではファンが一体となって対局を見守るためのイベントが企画されています。三島市民文化会館ではプロ棋士による大盤解説会が開催され、現地ならではの熱気の中でファンが両対局者の一挙手一投足に注目しています。
また、三島市では対局の開催を記念してオリジナルデザインの「竜王戦手ぬぐい」が制作されたり、三嶋大社で限定御朱印が授与されたりと、街全体が将棋の話題で華やかな盛り上がりを見せています。
盤上の注目ポイント:先手・服部七段の作戦選択と藤井竜王の対応
第39期竜王戦第2局を観戦するにあたり、最も注目される技術的なポイントは「先手番となった服部慎一郎七段がどの戦型を選ぶか」、そして「藤井聡太竜王がどう迎え撃つか」という序盤の駆け引きです。
服部慎一郎七段にとって負けられない「先手番」の重み
七番勝負の第1局は藤井聡太竜王の先手番で進み、113手で藤井竜王が先勝しました。挑戦者の服部慎一郎七段としては、自身が主導権を握りやすい先手番の第2局を落とすわけにはいきません。
服部七段は序盤の作戦選択が非常に多彩で、相手の研究を外す工夫や力強い中終盤の粘り強さに定評があります。事前のインタビューにおいて、服部七段は「勝ってタイに戻したい」と強い決意を表明しており、先手番のアドバンテージを最大限に活かせる戦型を用意して対局に臨む考えを示しています。
服部七段が相居飛車の王道である「角換わり」や「相掛かり」に誘導するのか、それとも藤井竜王の緻密な事前研究を避けて変化に富んだ力戦調の将棋を目指すのか、立ち上がりの数手から目が離せません。
藤井聡太竜王が語る「多彩な序盤」と中終盤の難解さ
一方、迎え撃つ藤井聡太竜王は、これまで数々の防衛戦を制してきた経験と、AI時代においても群を抜く終盤の正確さを誇ります。
藤井竜王は前日インタビューにおいて、挑戦者の服部七段について「序盤の戦型が多彩で予想が難しい」と語っており、相手がどのような作戦をぶつけてきても柔軟に対応できるよう神経を集中させています。序盤から一歩も引かずに精度を高め、局面をあえて難解な中終盤へ持ち込むことで、自身の強みである長考力を発揮する構想を描いているとみられます。
棋聖戦での対戦に続く連続マッチアップの意味
藤井竜王と服部七段は、2026年に行われた棋聖戦でもタイトル戦の大舞台で激突しています。その際は藤井竜王が貫禄の防衛を果たしましたが、服部七段はその悔しさをバネに竜王戦の挑戦者決定戦を勝ち上がり、再びこの大舞台へと戻ってきました。
一度敗れた相手に対して短期間でどのような修正を施し、藤井竜王の鉄壁の受けや鋭い攻めを突破する新構想を編み出してきたのか。服部七段のリベンジにかける執念と、それを王者の風格で迎え撃つ藤井竜王の構図は、まさに今期の竜王戦七番勝負最大のハイライトです。
将棋ファン必見!三島市の「勝負めし」とデジタルスタンプラリー
近年のタイトル戦観戦において、対局の行方と同じくらい世間の注目を集めるのが、対局中に両棋士が口にする「勝負めし」や「おやつ」です。三島市でも、この竜王戦第2局に合わせて地域を挙げた魅力的な食のキャンペーンが展開されています。
勝負めしメニューブックと多彩なご当地グルメ
三島市といえば、富士山の清らかな伏流水で育まれた名物の「うなぎ」をはじめ、三島馬鈴薯(メークイン)を使った「みしまコロッケ」、豊かな自然が育む地元野菜や静岡茶スイーツなど、全国に誇る絶品グルメの宝庫です。
今回の対局に際し、三島市内の飲食店が創意工夫を凝らした候補料理をまとめた「勝負めしメニューブック」が作成されました。両棋士が対局1日目や2日目の昼食休憩にどの料理を注文するのか、そして午前と午後のおやつに何を選ぶのかは、観戦の楽しさを倍増させる大きな要素となっています。
2026年10月から2027年1月まで開催されるデジタルスタンプラリー
さらに、三島市では将棋ファンや観光客が実際に街を歩いて楽しめるよう、「勝負めしデジタルスタンプラリー」が開催されています。この企画は2026年10月から2027年1月までの長期にわたって実施される予定です。
メニューブックに掲載された市内各所の店舗を巡り、スマートフォンを使ってスタンプを集めることで限定グッズや特典に応募できる仕組みとなっており、すでに対局前から多くの市民やファンが登録を行うなど、地域活性化の大きな起爆剤となっています。
タイトル戦をきっかけにその土地の文化や美味しい食べ物を知り、実際に対局者が食べたメニューを後から聖地巡礼として味わうことができるのは、現代の将棋観戦ならではの素晴らしい楽しみ方といえます。
前夜祭のサプライズ!まるで結婚式のような演出が話題に
対局前日の2026年10月21日夜には、現地で関係者やファンを集めた前夜祭が華やかに執り行われました。その中で、将棋界の前夜祭としては非常に珍しいユニークな演出が用意され、会場を大きく沸かせました。
開会の際、壇上のカーテンが左右にゆっくりと開いていくと、中から並んで佇む藤井聡太竜王と服部慎一郎七段の姿が現れるというドラマチックな入場シーンが展開されたのです。その華やかで凝った入場スタイルは、出席者から「まるで結婚式の披露宴のようだ」と笑顔交じりのどよめきが起きるほどでした。
舞台上では、服部七段が2日制の代名詞である封じ手について、立会人を務める静岡県出身の大御所・青野照市九段の名前を挙げながら「封じ手は青野先生に助けてもらうかもしれません」と茶目っ気たっぷりに語る場面もあり、張り詰めた決戦前夜でありながらも温かい笑いと和やかな雰囲気に包まれた特別な一夜となりました。
ファンの反応・SNSの声
藤井聡太竜王と服部慎一郎七段による第39期竜王戦第2局の開幕に向けて、インターネット上やSNSでは将棋ファンから熱狂的な声が多数寄せられています。現地観戦や配信を楽しみに待つファンたちのリアルな声をいくつかご紹介します。
服部七段、前夜祭で『封じ手を青野先生に助けてもらうかも』って冗談言ってて大物感がすごい!先手番の第2局、どんな作戦を用意してきたのか本当にワクワクする。
X(旧Twitter)将棋ファンの投稿
大舞台の重圧に押しつぶされることなく、前夜祭でユーモアを交えて会場を和ませる服部七段のメンタルの強さに期待を寄せるファンの声です。先手番でどのようなサプライズ作戦を繰り出してくるのか、序盤から目が離せませんね。
三嶋大社での竜王戦、カーテンオープンの登場シーンが完全に結婚式で笑った!藤井竜王も服部七段も良い表情してるし、勝負めしの三島のうなぎも気になる。
将棋観戦コミュニティの投稿
前夜祭のユニークな演出や、三島市ならではのグルメ企画に注目する声も非常に多く見られました。盤上の真剣勝負だけでなく、こうした人間味あふれる演出や地域色豊かな話題もタイトル戦の醍醐味です。
藤井竜王が初戦を勝って迎える第2局。服部七段がタイに戻すのか、藤井竜王が突き放すのか。2日制の持ち時間各8時間はじっくり観られて最高。
X(旧Twitter)将棋ファンの投稿
シリーズのスコアを大きく左右する大一番だからこそ、両者の渾身の読み合いをじっくりと見守りたいという熱い期待が伝わってきます。持ち時間8時間の深い読み合いは、見る側の知的好奇心を刺激してやみません。
第39期竜王戦第2局の見どころまとめ
2026年10月22日から23日にかけて静岡県三島市の三嶋大社で行われる第39期竜王戦七番勝負第2局は、将棋ファンにとって絶対に見逃せない見どころが凝縮された一戦です。
最後に、本局を観戦する上での重要ポイントを改めて振り返っておきましょう。
- シリーズの天王山:第1局を制した藤井聡太竜王が連勝で引き離すか、先手番の服部慎一郎七段が勝利して1勝1敗のタイに持ち込むかの大一番。
- 先手番・服部七段の戦型選択:王道の相居飛車か、研究を外す奇策・工夫か。序盤の構想力と先手のアドバンテージを活かした攻めに注目。
- 藤井竜王の対応力:相手の多彩な序盤を正面から受け止め、難解な中終盤で正確無比な指し手を紡ぎ出せるか。
- 歴史ある三嶋大社の舞台:源頼朝ゆかりの勝負の神前で繰り広げられる、静寂と闘志が交錯する対局環境。
- 勝負めし&ご当地スイーツ:三島のうなぎや三島馬鈴薯など、対局を彩る美食の選択とファンの盛り上がり。
2日間にわたる持ち時間各8時間の死闘の末に、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか。ABEMAの生中継や読売オンラインの棋譜速報をチェックしながら、秋の三島で繰り広げられる至高の名局をリアルタイムで応援しましょう!